至高の一品。おすすめ度
★★★★★
CGによる作品がとうとうここまで来たか、と唸らされた。
恐らく当代のアニメ作品全てを見渡して最高のものの一つと呼べるだろう。
この作品を見るためなら、未経験者に長時間かけてゲームをプレイすることを薦められる。
それだけの価値がある。
私は3Dの映像にばかり注視するスクウェアに馴染めなくなった結果、
[でFFを見限ってしまったのだけれども、この作品を見たらその考えが変わった。
これだけのものが作れるのであれば喜んで次回作を購入したい。
映像の水準が抜群に高いこともさりながら、各所に光る映像センス、細やかな人物の表情、音楽、構成、そしてそれらを全て包み込むZの世界観の広大さにはもう脱帽しかない。間違っても映像だけの作品ではない。
内容面であえて一つ特筆することがあるとすれば、それは携帯電話の存在である。
詳しくは内容を見ていただきたいが、再び逃げ出してしまったクラウドが、それでも肌身離さず持ち続けている携帯電話、そこには留守電や伝言と言う形で、レノやティファ、バレットやユフィ、リーブ(ケットシー)そしてエアリスの声までもが彼に届く。それは間違いなく彼に宛てられた言葉の数々だ。クラウドはいつもそれに出ることはしない。しかしそれを聞くことによって、いつも、みんなと繋がっていることを確認しているのだとティファは言う。
誰も助けることが出来ないかもしれない。だから独りでいるしかない。それでも、本当は独りではいたくない。そんなクラウドの心情を、これ以上に雄弁に語る小道具が他に存在しえただろうか。こんなアイディアを生み出したスタッフは本当に優秀だと思う。
Z初出から8年の時を経て再び演出されたクラウドたちの集合は、間違いなく最高の舞台であったと断言できる。名作である。
おろらく、きっと、絶対に、リメイクが!おすすめ度
★★★★★
よくやってくれたなーと思う。感謝感激だ。
勿論「こうしてほしかった、ああしてほしかった」は必ずある。
名作であればファンがつき、ファンがいればそれぞれの思い入れが
本編ゲームにも本作にもあるからだ。
でもマイナス要素はまずないといってよい。あるとしたら
もう粗探しとしか言いようの無い内容だった。
FFZはリメイク作品として開発が決定しているはずだ。
これだけファンの心を盛り上げておいて無視はできないだろう。
PS2作品は当たり前だが、1〜6の2D作品と
PS1の8・9も今でも問題なくプレイできる。
だがポリゴン時代初期の7はもう今更プレイできるレベルではない。
名作が本作により思い起こされ、作品内容に見合った映像で蘇る。
みんな待っている。
素晴らしい1本でした。
おすすめ度 ★★★★★
私はFFシリーズはゲームでほとんどやってきました。その中でもZは始めての3Dであったし、最初はとても衝撃を受け、とても印象に残っていました。そのZが映画になるというので楽しみにしていました。そして、いざ見てみるとこれがまた最高でした。最新のCGを使用しているだけあって肌の質感や物質の質感なども見事に表現出来ている上に、バトルシーンでのあのスピード感は爽快でした。また、ストーリーも分かりやすくてFFファンならずとも楽しめると思います。このレビューを見てると否定的な意見の人間が多い(バトルシーンが早すぎてよく分からないとか、ストーリーが幼稚だとか)のですが、バトルシーンもよく見ていれば理解できるし、ストーリー的にはあれぐらい目的や登場人物の感情などが明確な方がいいと思います。
とにかく誰が何と言おうと私としては絶対におすすめの一本ですね。
概要
あの戦いから2年。繁栄の極みにあった魔洸都市「ミッドガル」は廃墟と化したが、人々は再建への道を確実に歩んでいた。だが、「星痕症候群」と呼ばれる謎の病が人々を苛む。治療法もなく、冒された者を次々と死に至らしめるこの病は、希望を取り戻しつつあった人々の新たな脅威となった。デリバリーサービスを営みながら孤児と共に静かに暮らしていたクラウドは、先の戦いで大事な仲間達を失ってしまった心の傷に胸をいため、深い自戒と罪の念に心を閉ざしていた。ある日、クラウドに仕事を依頼する一本の電話が入る。依頼内容は、カダージュと呼ばれる男からの護衛を依頼するものだった。若く、凶暴なカダージュ達。やがて彼らの魔の手は、クラウドと共に住んでいた孤児たちにも伸びる。その目的は何なのか。何故クラウドを狙うのか。避けようのない戦いを前に思い悩むクラウド。「罪って許されるのか?」長き葛藤の末、戦いの決意を固めるクラウド。ついに、カダージュ達との、人知を超えた戦いが幕を開ける。